経営者の「戦略レビュー力」強化が求められています。
国内市場の成長鈍化、グローバル競争激化の中で、確実に効果を上げる戦略が必要なことは言うまでもありません。しかし世の中には、何故競争相手に勝てるか、何故コストが低減できるか、そのロジックの詰めが甘い戦略や、ロジックは明快でもファクトで実証されていないものも多いのです。
例えば、新しいセグメントに参入するにあたり、そのセグメントの既存プレイヤーに、高い製品性能で勝つという戦略が提案された場合を考えましょう。経営幹部は、自分が持っている網羅性のある視点を基に、部下の能力やその事業が置かれた環境から、重要なレビューの視点を定め、戦略の妥当性、実現性を論理的に追求しなければなりません。顧客はそもそも高性能を求めているのか。顧客購買要件は、何と何か。それが「性能」であったとしても、自社は性能に関し、既存プレイヤーより強いのか。弱みは何で、これをどう補うか。
また、戦略がファクトで実証できていることをレビューしなければなりません。顧客購買要件をこのように断定したファクトは何か。自社がこの購買要件を、既存プレイヤー以上に高められると判断したファクトは何か。その時顧客は、既存プレイヤーを離れて自社を選ぶと考えるファクトは何か。
今の時代、重要なロジックやファクトを現場に任せっきりでは、戦略の成果は期待できません。思い切ったリソース再配分の意思決定はできません。経営幹部に知見が少ない戦略領域では、まずどのような視点でレビューするか、どのようなファクトで実証するか、戦略レビューの方法から考えなければなりません。経営幹部の戦略レビュー能力が、今ほど問われる時代はないのです。
アクト・コンサルティングは、以下のカリキュラムで、経営幹部の「戦略レビュー力強化教育」を推進しています。
受講して頂きたい方
- 経営幹部
- 事業責任者
- これらの役職の候補者
教育内容
１）個人別教育
- 論理思考を徹底的に深める
- 戦略レビューのフレームワークを拡充する
- 部下のロジックを迅速に確認するコミュニケーション方法を身に着ける
- 日々事例の知識を拡充し、自ら戦略仮説の構築力を高める
- レビューを実施する中で、部下を指導し彼らの戦略策定力を高める
２）グループ教育
- 担当領域の戦略に対する相互レビュー
- 戦略レビューノウハウの明確化と共有
